本記事では、「働く大人のための「学び」の教科書」を働く大人のために簡単に紹介していきたいと思います。
人生100年時代と言われるこの時代は、定年まで働いても、その後のセカンドライフが待っています。そんな時代を生き抜いていくために、これからの大人は学び続けることが必要不可欠です。
そんなこれからを生きるために必要な「大人の学び」について、学べる1冊となっています。
働く大人のための「学び」の教科書の要約
本書を要約するとこんな感じです。
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要点1:長期化する仕事人生を全うするためには、「大人の学び」が重要である。これからの時代は変化に応じて学び直し、適応する必要がある。
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要点2:「大人の学び」には3つの原理・原則がある。
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要点3:「大人の学び」は7つの行動で加速する
これらのポイントを抑えることで、学び続けることができる大人になれます。それぞれについて詳しく解説していきます。
なぜ大人の「学び」が必要なのか?
理由は大きく2つです。
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医療の発展による健康寿命の増加
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年金支給開始年齢の引き上げ
これらによって、現在仕事人生が長期化しているからです。そのため、長い人生の中で、変化する時代に合わせて、新たなスキル・知識を学び直すことが重要となってきます。
本書における、大人の学びとは、
「自ら行動するなかで、経験を蓄積し、次の活躍の舞台に移行することを目指して変化すること」
本書では、何もしなければ、次世代の子供にも劣ってしまうと書かれています。
確かに、スマホの使い方を見ても、大人よりも子供の方が使いこなしているイメージがあると思います。テクノロジーの進化がが早い現代では、やはり学び続けることが大切になってきます。
それでは、「大人の学び」に必要な3つの原理・原則について紹介していきます。
「大人の学び」の3つの原理・原則
「自分はどのような時に成長しますか?」これを理解することが3つの原理・原則です。
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① 背伸びの原理
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② 振り返りの原理
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③ つながりの原理
それぞれについて、詳しく解説していきます。
背伸びの原理
成長の源は、今の能力では少し難しい…。でも、なんとか頑張ればできそう!ということへチャレンジすることです。
いつものようにできることばかりしていても、成長できません。
とはいえ、恐怖や不安でパニックになってしまうようなことも逆に成長にはつながりません。適切な成長空間に常に身を置くことがとても大切です。
「じゃあ、どの方向に背伸びすればいいの?」と思いますよね。
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楽しみを感じることにチャレンジする
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感謝されることにチャレンジする
このうちどちらか一方、できれば両方を満たすことにチャレンジしてみましょう。そして、何よりも大切なことは、まずはやってみることです。
チャレンジしたこと正解かどうかは、ぶっちゃけ後にならないとわかりません。なので、悩まずにまずは行動してみることが大切です。
振り返りの原理
2つ目は、振り返りの原理です。
人は経験したことをそのまま放置していても、学びにはつながりません。振り返ることで、初めて学ぶことができます。
本書では、
「過去の自分の行動を見つめ直し、意味づけた上で、未来に何をしなければならないのかを、自分の言葉で語れるようになること」が振り返りとされています。
それは、3つの問いに考えを巡らせることです。
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① What?:何が起こったのかを思い出す。
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② So What?:どんな意味があったか?何が良くて、何が悪かったのかを考える。
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③ Now what?:これからどうするのか?
この3つの問いを繰り返すことで、根本的な原因に辿り着き、成長へとつながります。
つながりの原理
最後に3つ目は、つながりの原理です。
人は、自分1人だけでは学ぶことはできません。他人とのつながりがあるからこそ、人は学び成長することができます。
あなたも友人からのアドバイスや励まされたりしたことが学びにつながったことはありませんか?きっとあるはずです。そうした、他人からのサポートがありながら、人は成長していきます。
成長の実感が持てない時は、
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最近背伸びしているか?
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振り返りの時間、ちゃんと持てているか?
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信頼できる人との接点、持てているかな?
と問い直してみましょう。
「大人の学び」を加速させる7つの行動
3つの原理・原則を意識しつつ、どのような行動をすれば良いのか?
「大人の学び」を加速させる7つの行動は、以下の7つです。
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① タフアサイメント
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② 本を1トン読む
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③ 人から教えられて学ぶ
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④ 越境する
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⑤ フィードバックを取りに行く
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⑥ 場を作る
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⑦ 教えてみる
①タフな仕事から学ぶ事
人生の中で、一番大きな時間を費やす仕事から学ぶことが、一番効率的です。
ここでは、会社の成長に貢献できる方向に背伸びしていくことが大切です。仕事こそが、成長の源泉です。
②本を1トン読むです。
もちろん本当に、1トンを嫁というわけではなく、それくらい本を読もう!ということです。
本には、メリットが2つあります。
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メリット①:自分の中に地図ができる
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メリット②:他者の経験や思考を効率よく学べる
まずはKindle unlimitedで、無料で本を1トン読んでいきましょう。
3つ目は、人から教えられて学ぶ事です。
ここで重要な事は、インプットだけで終わらず、アウトプットに繋げていくことです。
アウトプットすることで、真に学べます。
4つ目は、越境する事です。
越境とは、慣れ親しんだ場所を離れ、違和感を感じる非日常に身を置き、自分の能力が外の世界でどの程度通用するのか、実感する事で、学びや変化の可能性を広げることです。
新たな刺激に触れることが、学びのもとになります。
5つ目は、フィードバックを取りに行く事です。
振り返りの原理とつながりの原理の具体的な行動です。
これを実践することで、成長スピードはかなり速くなります。
6つ目は、場を作る事です。
人が集う機会、イベントを主催する事で、越境の場を作り出してみましょう。
これは学びの場として、かなり効率的です。とはいえ、かなりハードルが高いですね…。
七つ目は、教えてみる事です。
人に教え、変化させる側に回る事で、受けてだけでなく、教える側も成長していきます。
教えるということは、「学ばざるを得ない状況」を作り出すことになります。
働く大人のための「学び」の教科書のまとめ
最後に、大人の学びの3つの原理・原則をまとめます。
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① 背伸びの原理
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② 振り返りの原理
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③ つながりの原理
最も大切なのは、他人任せずにせず、自分の学びを持ち続けることです。大人の学びに答えはありません。なので、自分の学びを自ら作り上げていきましょう。